総計: 1618384  今日: 276  昨日: 437       Home Search SiteMap E-Mail Admin Page
藻知藻愛(藻食文化を考える会)
日記
コラム
坂村真民先生の詩
もっと藻の話
マイクロアルジェ
 
 
  自己紹介
    この稚拙なHPは誰の? と問い合わせがあったので・・・
  藻食文化を考える会
    藻食文化を考える会を立ち上げました
  講演会のお知らせ
    日本学術振興会181委員会
 「330000」を目指したいと思います!
「330000」
  2008年7月 和顔愛語(わげんあいご)
 

「医者の言っていることは、みんな平均値を言っているだけで、個人差を言っていない。みんな長生きをしたいから、医者の言うことをきかないといけないと思って、カロリーなどを計算して、しょっちゅう気を病んでいる。決定的な病名が決まれば別ですが、そういう個人差を無視した平均値で物を言われて、気を病んでたまるか。そんなわけで、私は医者の言うことは一切聞かない。」

 

とは過激な言葉のようですが、これは、三井銀行(現:三井住友銀行)会長だった小山五郎氏の言葉です。氏は96歳の長命でした(1909-2006)ので、この言葉には説得力があるかもしれません。

もちろんこれは、「医者の言うことを聞かない」ことを言っているのではなく、「気を病まない」ことを強調しているわけです。

「病は気から」をはじめ「気軽ければ病軽し」「養生に身が痩せる」「心配は身の毒」など、健康のために気を病まないという心の持ち方と病気に関わることわざがあります。

ことわざは古人の言葉ではありますが、近年、科学的にもこのことわざの正しいことが明らかになってきました。

気を病むと自律神経のバランスが崩れ、免疫力が低下するのだそうです。逆に、笑うと免疫力が向上します。カラオケの面白い実験があります。カラオケをした後のNK細胞(ナチュラルキラー細胞:免疫細胞の一つ)を測定したところ、カラオケ好きな人はNK細胞の数が増えていて、一方カラオケの嫌いな人ではNK細胞が減少していたそうです。

このように、気の持ち方で免疫能が変わってくるわけですから、健康維持のためにどうしたらよいかが自ずと分かってきます。一般的に言われていることをまとめますと、日常生活の中で、1.イライラやくよくよしない、2.明るく朗らかに喜び楽しむ、3.夢中になれる趣味を持つ、4.毎日リラックスできる時間を設ける、5.積極的なプラス思考を持つように心がける、ということです。

和顔(わげん)愛語(あいご)というすばらしい言葉があります。おだやかな表情で優しい言葉をかけるという、人に接する心を表した言葉です。この和顔愛語こそが、健康を維持するための心の持ち方ではないかと思います。

しかし、現在のようなストレス社会では、心からの和顔愛語が無理なときもあるかもしれません。でも、そんなときは顔だけでも無理やり笑う。それが免疫を上げるコツなのだそうです。

「健康は富に優る」ということわざがあります。だからこそ、健康のために笑顔でいましょう。

苦笑い 作り笑顔も 笑い顔 怒り顔より ずっと健康  (おそまつ)

クョスコニョ    [1] 
 前のテキスト: 2008年8月 イシクラゲの抗炎症作用
 次のテキスト: 2008年6月 “品格”は精神の健康
EasyMagic Copyright (C) 2006 藻知藻愛(藻食文化を考える会). All rights reserved.