今年度より弊社顧問としてご指導いただいている名古屋大学名誉教授・向畑恭男先生に、「マイクロアルジェの可能性」と題してご講演いただきました。
ご講演の冒頭は17年前の先生と小生との出会いについての話で、大変懐かしく思いました。それは、日本人同士でありながら、初めて先生とお会いしたのがイスラエルのワイツマン研究所だったからです。1991年当時、小生はデュナリエラの研究でワイツマン研究所副所長の故モルデカイ・アブロン教授の研究室にいました。そこへ、アブロン先生と親交の深かった先生が訪問されました。その時、日本人の小生に気安く声をかけていただきました。
その後、名古屋大学、そして高知工科大学に何度もお邪魔し、研究に対する姿勢など色々な話を伺いました。特に高知工科大学に移られてからはマイクロアルジェの応用・開発についてさまざまなご指導をいただきました。
弊社が最初に取得した特許「炭素数50のカロテノイドの製造方法」(1993年出願、1997年登録)は、先生の発明によるものです。
また、2000年には、文部科学省所管の科学技術振興事業団(現科学技術振興機構)の委託研究として、先生のご指導の下で「マイクロアルジェを原料とする生分解性プラスチックフィルム(エコフィルム)の研究開発」を実施しました。
ご講演では、「マイクロアルジェの可能性」について具体的な研究・開発例をご紹介いただきました。大学教授としての学術的な発想だけではなく産業的な発想をも併せ持っておられる先生のご指導の下、マイクロアルジェの応用・開発、特に環境保全に関わる事業化に全力を挙げて進めてゆくつもりです。 「人生に偶然はない。出会いは全て必然である。」とは、教育学者・森信三先生の言葉です。そのとおりであると思っています。これまで、向畑先生をはじめ多くの先生方との出会いがありました。これらの出会いは必然なのですから、そのご縁に感謝し、大切にしてマイクロアルジェの研究・開発推進の礎としてゆきたいと思っています。
|