総計: 1618229  今日: 121  昨日: 437       Home Search SiteMap E-Mail Admin Page
藻知藻愛(藻食文化を考える会)
日記
コラム
坂村真民先生の詩
もっと藻の話
マイクロアルジェ
 
 
  自己紹介
    この稚拙なHPは誰の? と問い合わせがあったので・・・
  藻食文化を考える会
    藻食文化を考える会を立ち上げました
  講演会のお知らせ
    日本学術振興会181委員会
 「330000」を目指したいと思います!
「330000」
  2007年8月 品質管理は企業姿勢の表れ
 

私たち消費者を大きく裏切った「牛ミンチ偽装事件」は、倫理に反するとても残念な事件でした。企業は利益をあげなければなりませんが、お客様(消費者)の幸せを願って事業を進めなければならないと思っています。

最近、「コンプライアンス(法令遵守)」という言葉が流行っています。企業価値を高める手段として使われていますが、本質は「消費者の利益を確保します」という企業姿勢の宣言であると思っています。法令は、消費者の利益を守るためのものだからです。

さて、食品業界における法令の一つに「食品衛生法(食衛法)」があります。第一章第一条に「この法律は、食品の安全性の確保のために公衆衛生の見地から必要な規制その他の措置を講ずることにより、飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、もつて国民の健康の保護を図ることを目的とする」と記載されています。各企業では、この法律に則った製造・管理を実施しているわけです。

弊社も、この食衛法に則った管理体制をとっております。今回の牛ミンチ偽装事件をテレビ等で見聞きし、弊社の管理体制がお客様に安心してご愛飲いただけるものであることを改めて強く思いました。そのわけを本稿でご紹介したいと思います。

弊社の製品は受託製造会社にて委託製造しています。受託製造会社で品質検査を実施し、その成績書とともに製品が納品されます。一般的には、この品質検査試験成績書によって、製品の安全性を保証して販売することになります。ところが、弊社では、研究所の品質管理分門において、半製品(梱包前の製品)と最終製品を検査することにより、二重のチェックを実施しています。このことにより、受託製造会社で見落とした不適合項目、あるいは故意に改ざんした項目があったとしても(あってはならないのですが)、弊社で出荷前に不良品をチェックできるわけです。自社検査部門がない企業では、こういったことができません。弊社が誇れる管理体制の一つです。

一般生菌数を例にとってみます。弊社が加入している(財)日本健康・栄養食品協会での一般生菌数の基準は1g当たり3000個以下となっています。一般の食品は、野菜や漬物などは100万個以下、弁当や調理パンは10万個以下となっていますから、仮に1万個あったとしても人体に悪影響を及ぼすとは考えられません。受託製造会社での試験で、一般生菌数が5000個と出たものを改ざんして3000個以下として報告してきたとしても、弊社では見逃すことはありません。しかし、自社試験が実施できないところでは、そのままこの成績を信用して出荷することになります。一般生菌数に限れば被害はないと思いますが、これが大腸菌群などであれば、恐ろしいことになります。

今後も安心してご愛飲いただけるよう、品質管理体制の強化に努めてまいります。

クョスコニョ    [1] 
 前のテキスト: 2007年9月 大野勝彦さんの「はい、わかりました」
 次のテキスト: 2007年7月 周りに振り回されないで環境問題を考える
EasyMagic Copyright (C) 2006 藻知藻愛(藻食文化を考える会). All rights reserved.