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「330000」
  2010年5月 ハプト藻に魅せられて
 

2005年の本紙に、

13年前の1992年、静岡県清水市(現静岡市清水区)の海洋バイオテクノロジー研究所において、第1回マリンバイオテクノロジー研究会(現マリンバイオテクノロジー学会)が開催されました。

そこで、東京学芸大学岡崎惠教授2008年より名誉教授)がハプト藻(円石藻)の1種エミリアニア・ハクスレーの電子顕微鏡写真を示されました。その写真の美しさに感動したことを今でも鮮明に覚えています。

研究会後、どうしてもハプト藻の仕事がしたくて、全く面識のなかった岡崎教授に手紙を差し上げて拝顔の機を得ました。

と書いて、弊社食品「ココリス」の開発に至った経過をご紹介しました。

その時から5年。エミリアニアの電子顕微鏡写真に魅せられてからは18年。今でも写真を見ると感動します。

ところで、東京にある国立科学博物館で「微化石の編みぐるみ」が展示されていました。その中に、エミリアニアの編みぐるみがあり、それを見てまた感動してしまいました。どうしても欲しくなりましたが、それを手に入れるには自分で作るほかはないと知り、作り方を教えてもらいました。

コットンレース糸でカギ針を使ってココリス(円石の殻)のモチーフを編みます。36個のココリスができると、それをピンポン玉に貼って1個のエミリアニアが完成します。以前毛糸のマフラーを棒針編みで編んだことはありましたが、レース糸のカギ針編みは初めてで余分な力が指先に入り大変でした。最初は1個のココリスを編むのに1時間かかっていましたが、今は15分で編むことができます(ちょっと自慢)。2カ月かけて4個のエミリアニアを作りました。

今は、これらを眺めながらひとり悦に入っています。5月下旬に開催される国際シンポジウム「微細藻類のバイオテクノロジー −食糧・環境・エネルギー−」で講演予定なので、そこではいつもの「デュ『なりえ』ラ」とこの「エミリアニアの編みぐるみ」の写真を示し、会場の反応を楽しもうと思っています。

さて、5年前にも書かせていただきましたが、食品「ココリス」は岡崎先生のご指導と弊社研究・開発スタッフの努力によって1995年に開発・発売されました。そして、発売以来今日まで、特許の取得(特許番号:2656448)やリニューアルを繰り返し、カルシウム摂取量が不足気味の日本人の健康維持にお役立ていただける食品として大きく育ってきたと自負いたしております。

ココリスに限らず、すべての弊社商品には、その原料となるマイクロアルジェへの強い思い入れと研究・開発の歴史があります。これからも、「人と社会と地球の健康づくり」の理念の下、マイクロアルジェの有用活用を目指して研究・開発に努力してまいります。

クョスコニョ    [1] 
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