クロレラを熱水抽出(熱湯で煎じる)した抽出エキスをマウスに与えた様々な実験の結果、クロレラエキスが成長を促進するという事実がわかりました。
ところが、それがどういった物質の作用なのかがはっきりしませんでした。そこで、クロレラに含まれている成長促進物質ということでCGF(Chlorella Growth Factor)と呼ぶことにしました。
このCGFは、動物の細胞を元気にさせるだけではなく、酵母や乳酸菌の成長も促進することが報告されていました。そして、酵母の成長を指標としてCGFの本態を検索する研究が行われ、今のところ糖ペプチドであろうと考えられています。
乳酸菌飲料の「ヤクルト」は、乳酸菌の培養期間の短縮や強力な乳酸菌育成のためにクロレラを利用し、商品名を「クロレラヤクルト」と呼ばれている時期がありました。
乳酸菌は、私たちの腸内では善玉菌として働いてくれています。今はやりの「プロバイオティクス」です。クロレラは乳酸菌を元気にしてくれるので、「プレバイオティクス」と言えるのではないでしょうか。
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